犬はブドウを食べると中毒になるというのは本当？症状が出る前に対応しないと危険！

近年、犬がブドウを食べると中毒症状を起こし急性腎不全になることが多く報告されています。

しかしながら、ブドウのどの成分が原因で犬がどのくらいの量を食べると中毒になるのかは現時点では明らかにされていません。

当記事では、犬とブドウ中毒についていくつかの文献を読みまとめてみました。

ぜひ、最後までご一読ください。

犬はブドウを使ったすべてのものに中毒症状を起こす可能性がある

犬はブドウそのもの以外にもブドウを含んでいるもので中毒になる可能性があります。

例えば

などです。

中毒症状は

などが挙げられます。

しかしながら、このような症状が出てから動物病院に連れて行ったときは、すでに腎不全を起こして死亡するケースもあるということです。

ブドウやブドウが含まれているものを犬が食べた後、様子を見てしまうと手遅れ状態になるということをぜひぜひ、認識して頂きたいと思います。

「多くの場合、ブドウを食べてから5～6時間後に嘔吐（吐くこと）が始まり…」と文献の考察に書かれていましたが、多くの場合とは全体の何％位なのかなどの具体的な数字は示されていませんでした。

犬がブドウもしくはブドウが含まれているものを食べてしまったら、すぐに動物病院で処置をしてもらうことをおすすめします。

なぜなら、犬がブドウの皮を食べてしまったが様子を見てしまい、処置が遅れたために腎不全になって10日後に亡くなった症例があるからです。

この症例は犬がブドウの皮を食べてから２日後に吐き始めたため、動物病院へ連れて行ったと記されています。

５～６時間後よりもかなり時間がたってから症状が出ていますよね。

中毒症状が出るまでの時間は、食べた量や体重、年齢などによっても異なるため個体差が大きいといえるでしょう。

もし、犬がブドウの皮を食べたと分かった時点で動物病院に連れて行き吐かせる処置や胃洗浄をしていたら、この犬は中毒症状を起こすことなく腎不全にならずに生きていかもしれません。

犬のブドウ中毒は症状が出る前に食べたと分かった時点で、できるだけ早く動物病院へ連絡しましょう。

犬がブドウをどのくらい食べたら腎不全になるのか、文献には「ブドウで32g／㎏」「レーズンで11～30g／㎏以上」という記述がありました。

しかし、同時に「ブドウを19.6g／㎏食べただけで腎不全になった犬もいる」と書かれてあったのです。　

犬はブドウそのものではなくブドウの皮を食べるだけで中毒症状を起こしてしまうことから、ブドウの摂取量で判断をすることは危険といえるでしょう。

ブドウやブドウに関する何かを食べてしまったときには、迷わず動物病院にできるだけ早く連絡することをおすすめします。

犬のブドウ中毒の怖いところは、命にかかわる腎不全になってしまうことです。

腎臓は、再生能力が無く慢性の腎不全になると完治することはありません。徐々に死に向かう病気といっても過言ではないでしょう。

犬のブドウ中毒については「ブドウの何が害なのか」「どのくらいの量を摂取した（食べた）ら危険なのか」「中毒症状を起こすまでの時間」のすべてが解明されていません。

解っていることは、犬がブドウを食べて中毒症状を起こすと腎不全になる可能性が極めて高いということです。

食べた量で自己判断をせずに、ブドウやブドウを含んだものを犬が少しでも口にしてしまった時点で動物病院に相談しましょう。