犬がフィラリア症になるとどのような症状になるの?感染初期から末期まで解説します!

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犬がフィラリア(糸状虫)症に感染してしまうと感染初期にはどのような症状を示すのでしょうか?
答えは、ほとんど無症状で見過ごしています

犬フィラリア(糸状虫)症の早期発見は、大部分が動物病院で予防薬を処方するときに血液検査でミクロフィラリア(フィラリアの赤ちゃん)を発見するかまたはフィラリア(糸状虫)の抗原検査での診断によるものではないでしょうか。

なので、犬フィラリア(糸状虫)症の予防をしてない犬は今すぐに検査をおすすめします。犬フィラリア(糸状虫)症は、放置すると命取りになる病気です。

当記事では、犬のフィラリア(糸状虫)症の症状について解説していきます。
ぜひ、最後までご一読ください。

 

犬のフィラリア(糸状虫)症はどのような症状が出るの?

循環不全を起こします。なぜなら、フィラリア(糸状虫)の成虫が心臓や肺の血管に住み着いて血液の循環(流れ)を妨げるからです。

具体的な症状として、咳や呼吸の異常などから腹水や血尿もみられます。
元気や食欲の減少だけではすぐにフィラリア感染症には結び付きづらいので、フィラリア予防をしていない場合はそのことをしっかり獣医に伝えましょう。

 

心臓や肺の血管に住み着いているフィラリア(糸状虫)の数が少ない段階(感染初期~感染中期)であれば症状もあまり気にならず見過ごしてしまいがちです。

犬のフィラアリア(糸状虫)症の予防をしていない場合は、早めに動物病院で検査を受けることをおすすめします。

 

犬がフィラリア症になる確率とどのように感染するのかは下記の記事をご確認ください。

犬フィラリア(糸状虫)症に感染する確率

 

犬のフィラリア(糸状虫)症の症状緩和の治療法はあるの?

犬フィラリア(糸状虫)症の治療はまず「外科的フィラリアつり出し手術」と「投薬」による駆虫です。

しかし、この2種類の方法はフィラリア(糸状虫)を犬の体から排除するための処置であって、咳や腹水などの症状がすぐに治るものではありません。

発症している症状に対してはフィラリア(糸状虫)の駆虫とは別に治療が必要です

症状が重症化してしまうと、治療の甲斐もなく死に至ることも少なくありません。

 

犬がフィラリア(糸状虫)症にかからないためにできること

フィラリア(糸状虫)症は予防できます。

特徴的症状が出る前から注射で予防する

犬フィラリア(糸状虫)の予防注射は1年に1度でよいので、毎月薬を飲ませる手間がありません。
1年に1回で12か月有効のため、予防開始時期である4月~6月の動物病院の混雑を避けることができます。

動物病院によっては注射を取り扱っていない病院もありますので、問い合わせてみてください。

特徴的症状が出る前から飲み薬で予防する

1か月に1度、飲み薬(おやつタイプもあり)で予防できます。
 投薬期間は蚊の出る時期が地域によって異なりますので、動物病院に確認しましょう。

 

予防注射と飲み薬の違いはこちら

 

犬フィラリア(糸状虫)症は猫にも感染するの?

猫にも感染しますが、犬に比べると感染数は少ないといわれています。

特徴的症状が犬と同じ場合

犬と同様の咳や喘息様の症状が出ても猫の場合、フィラリア(糸状虫)を検査で見つけることは困難です。

犬フィラリア(糸状虫)症といわれているように、犬に比べて猫の体内はフィラリア(糸状虫)にとって生息環境がよくないため感染しても成虫まで成長できないことが多いからです。

そのため、症状が出た場合は対象療法になります。

特徴的症状が出ない場合

無症状のまま、突然死することがあります。
死亡の原因がわからず、解剖した結果初めてフィラリア(糸状虫)症であったことがわかるのです。

猫専用のフィラリア(糸状虫)症の予防薬があります。
予防をすることでフィラリア(糸状虫)症の感染は防げますので、安心のため投薬はおすすめです。

 

 

まとめ

犬のフィラリア(糸状虫)症に感染すると循環不全が起こるため、咳や呼吸困難などさまざまな症状が出ます。

しかし、症状が出るときにはすでに感染末期になっていることが多く、治療法は外科的手術によるフィラリア(糸状虫)の摘出や駆虫薬による内科的処置が行われます。

発症している症状によっては、フィラリア(糸状虫)を駆虫しても予後が悪く死に至ることもあります。

予防をすれば犬フィラリア(糸状虫)症の感染は防げますので、予防注射か飲み薬でしっかり予防しましょう。

猫も件数は少ないですが、犬フィラリア(糸状虫)症に感染することがあります。
犬フィラリア(糸状虫)症の猫専用の予防薬がありますので、予防しておくと安心です。

 

フィラリア予防の投薬期間はこちら