高齢になると多くの猫が腎不全になってしまいます。このことは、東京大学の先生の研究によって明らかにされている事実です。
猫が腎不全になってしまうと、ただでさえ食欲が無くなるのに腎臓によい処方(食餌療法)食を与えても食べてくれないとの飼い主さんの声を多く頂きます。
今回は獣医として、薬膳ガーデン(yakuzen garden自然の森漢方堂)さんにとても興味を持ちましたが、サイトを見ても漢方の世界にうといせいかよく理解できない部分が何か所かありました。
そこで、
- 猫の腎臓に極力負担を与えない漢方入りのキャットフードがあるのは本当?
- 処方(食餌療法)食を食べてくれない猫に食べてもらえる給与法とは?
- 高たんぱくの鹿や馬の肉を使用して腎臓に負担がかからないのはなぜ?
- 猫の腎臓に負担はかからないなら、予防食として与えてもよい?
- お得な購入方法があれば知りたい
などの疑問を薬膳ガーデンみらいのキャットフードさんに直接問い合わせしてみました。
その結果、納得のいくご回答を頂きましたので、ご紹介したいと思います。
ぜひ、最後までご一読ください。
yakuzen garden自然の森漢方堂の腎不全用キャットフードの口コミ・評判です
まずは、yakuzen garden(薬膳ガーデン)自然の森漢方堂の腎不全用処方(食餌療法)食「低タンパク」を実際に猫に与えた飼い主さんの声を4つ紹介したいと思います。
1.猫が必要としている栄養成分が配合されているのでぜひ、愛猫に食べてもらいたい。初めは食べてくれなかったけど、食べてくれるようになりましたという口コミです。
みらいのキャットフードは鹿肉を主原料にさらに和漢植物をプラスして作られてるから本来猫が必要だったものがちゃんと摂れる
フードの好き嫌いが激しいから最初は手からしか食べなかったけどお皿からも食べてくれるようになった
薬膳ガーデン自然の森漢方堂は、和漢植物89種配合をうたっています。
この口コミでは、愛猫の体によいフードをとにかく食べてくれて喜ばれてますね。
栄養成分のことには、後ほどふれて行きたいと思います。
2.次の口コミも偏食とまではいわなくても、フードを替えるとなかなか食べてくれない愛猫が食べてくれたという声です。
しかし、この口コミは腎不全予防のために与えているのかな?とちょっとひっかかりました。
和漢みらいのキャットフードは、いずれも89種類の和漢植物をブレンドして配合されているそう。
腎臓を中心に、肝臓、心臓も同時ケアしながら、内臓を強化❣️
猫ってほとんどの子が腎臓悪くするから、ここがこのフードに変えた理由。
フードの切り替えって結構大変って聞いてたから、大丈夫かな?って思ったんだけど意外に2匹とも食いつきがよく
たくさん食べてくれました
特にむーちゃんは気難しくて、今まで2種類のフードしか食べなかったんだけど食べてくれてよかった
yakuzen garden(薬膳ガーデン)自然の森漢方堂さんに、問い合わせてみました。
ここ、重要ポイントです。
高齢の猫にシニア用として腎不全予防のために、このフードを紹介しても問題ないですか?との当院の質問に対する薬膳ガーデンさんから下記のご回答を頂きました。
↓
他の種類で「バランス」がございますが、こちらが予防のキャットフードになります。
腎臓病になったら「低たんぱく」、
健康時の腎臓病予防は「バランス」と区別して頂けると幸いです。
とのご回答でしたので、腎臓病の処方(食餌療法)食「低たんぱく」は猫の腎不全の予防のためのキャットフードではないようですね。
注意しましょう。
3.次の口コミは、頑張って工夫もしてみたけれど結局愛猫は食べてくれなかったという声です。
腎臓黄色信号のコタちゃんに
とても良さげなフード購入
今までのフードと混ぜつつしばらく様子見。
たくさん食べて欲しいな。
#みらいのキャットフード
結局、とても良いフードだとは思うけど
偏食コタにはちょっとダメなようで
甘い飼い主は、コタのダメ出しに耐えきれず
好みの美味しい物食べて、太く短く、、は困るけど
どうしましょ。
追記、結局全く食べません。
猫に限らず、犬も人間も好みはあります。すべての猫が好んで食べてくれるフードは無いということですかね?こればかりは、致し方ないと思ってしまいますよね。
4.次の口コミは、yakuzen garden(薬膳ガーデン)自然の森漢方堂さんの猫腎不全用の処方(食餌療法)食「低タンパク」を食べさせた結果、血液検査で腎臓の数値が安定しているとの声です。
ももの腎臓の数値が少し悪くなっている。と診断されてからあれこれフード探し…
このフード凄く良さそうで取り寄せては見たものの,
やはり思うように食べてくれない。キャットフードにしてはお高めだし,身体にも良さそうなのでなんとか食べてもらいたい!
好きなウェットフードに混ぜたり試行錯誤をしてあげてみた。でもそれだけ綺麗に残す。ある日、硬くて食べづらいことに気がついた。すり鉢ですってウェットに混ぜてあげたらすんなり食べてくれた!
味が嫌なんじゃなかったんだ!
とりあえず今は,数値が悪くならず安定してます。
腎臓は、再生能力が無い臓器ですので一度悪くなってしまうとそこから先、いかに腎臓に負担がかからないようにフードを与えて行くかが重要な課題になります。
とにかく、食べてくれることが一番ですねよ。どんなに体によくても食べてくれなければ論外ですから。
体によくて、しかも食べてくれるキャットフードを探すのは結構大変なのです。
さっそく、サイトを確認してみる↓
yakuzen garden自然の森漢方堂の猫腎不全用フードの特徴です
薬膳ガーデンさんの腎不全用のキャットフード「低タンパク」に、獣医として魅力的だなと思う特徴を大きく6つ程ご紹介したいと思います。
主な原料に馬肉と鹿肉と魚を使用している
馬肉や鹿肉というと、高たんぱく質というイメージがあります。実際に他の肉に比べ馬肉と鹿肉は含まれているたんぱく質は高いです。
高タンパク質の肉を使用しているのになぜ、腎不全用の処方(食餌療法)食「低タンパク」と表記されているのか、腎臓に負担はかからないのか不思議に思いこのことについて直接質問してみました。
頂いた回答はこちらです。
↓
【単独】では高タンパク質なお肉といえるでしょう。
ただし、弊社の特別療法食は、89種類の生薬に加え、大麦、玄米等
さまざまな食材を加えることにより、タンパク質の濃度を調整しております。
鹿肉単独のタンパク質21〜24%
弊社低タンパク質フード 18〜20%
鹿肉だけを食すか?
鹿肉+食物繊維などと混ぜてバランス良く補給するか?
で、タンパク質バランスが異なってくるのです。
したがって、「鹿肉、馬肉=高タンパク」といっても、様々な食材を配合することで
フード全体では疾患や臓器に最適なタンパク質比率になり、
疾患のある猫ちゃんにも安心してお召し上がりいただけます。
高たんぱく質のフードに漢方を配合することで低たんぱく質に調整できているとのことです。
しかも、猫の体に必要なたんぱく量はしっかり維持し良質なたんぱく質だけを残すように調整されていることが分かりました。
オメガ3とイヌリンやセルロースが配合されている
オメガ3は鹿肉や魚に含まれており、血液をサラサラにすることは有名ですよね。腎不全用のキャットフード「低タンパク」にもオメガ3が入っているので、心臓や肝臓にもよいということは納得がいきます。
しかしながら、もっとすごいと声を上げたいのはイヌリンとセルロースの働きです。
腎不全になると腎臓でオシッコを作れなくなりそのため、たんぱく質を分解してできた物質をオシッコとして体外に排出できなくなってしまいます。
その結果、本来排出されるべき体によくない物質が体中にたまってしまい気持ち悪くなり食欲も落ちてくるのはご存じの通りです。さらに進むと吐き始め、いわゆる尿毒症状態になってしまうのですね。
この尿毒症になりにくいように、なんとイヌリンとセルロースが作用するよう処方(食餌療法)食「低タンパク」は設計されています。
簡単にいうと、腎臓の機能低下によってオシッコが作られないため体内の老廃物が猫の体の中にたまってしまいますが、その老廃物をイヌリンとセルロースが吸着してウンチと一緒に体外に排出してくれるのです。
これは、腎不全にとってとても重要な働きといえるでしょう。
腎不全用のキャットフードであるのに結石にも対応している
結石用のキャットフードはオシッコが膀胱に長時間たまらないように利尿作用(オシッコをたくさん作って排尿させようとする作用)が働くように設計されていることが多いように思います。
しかし、オシッコをたくさん作るということは腎臓に「働け働け!」といっているようなもので腎臓に負担がかかることになるのです。
このような観点から、膀胱結石などを持つ猫が腎不全になってしまうと結石用のキャットフードを止めて腎臓病を優先して腎不全用のフードに切り替変えることが多くあります。
なので、腎不全用と結石用のフードが1つになって両方に対応できるのは珍しいなと思いました。
低温低圧で調理することによって食材の効果が高まる
yakuzen garden自然の森漢方堂さんの腎臓用処方(食餌療法)食「低タンパク」は、人間の世界でも旨味を凝縮できるといわれている低温低圧力調理製法を取り入れています。
具体的にまとめると、
- 素材を生かす
- 栄養成分と旨味成分の消失を最低限に抑える
- 素材のポテンシャル(潜在能力や可能性)を最大限に発揮させる
などの目的です。
FAMICをクリアした工場で厳格に製造管理している
FAMICとは、国が定めた農林水産省消費安全技術センター という部署です。
yakuzen garden自然の森漢方堂さんのキャットフードは、厳しい管理のもとで製造をしています。
科学的手法による検査・分析により、食の安全と
消費者の信頼の確保に技術で貢献することを使命としている。
配合率をあえて少しずつ変えている
配合率をあえて変えているとはどういうことなのでしょうか。
漢方の配合率を少しだけ調整することは、フードの中身が変わってしまうのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、長期間同じ漢方の配合を与え続けると「細胞に対する耐性」ができてしまうというのです。
わかり易くいうと、例えば同じ抗生剤の薬をずっと長期間犬や猫に飲ませていると突然効かなくなることがあります。
前回と同じ症状で、「前回はこの抗生剤で治ったのに何度も飲ませていたら今回は治りません。」ということがあります。
この現象こそが耐性といって薬(抗生剤)に体の細胞がなじんでしまい効果が現れなくなってしまうのです。
漢方も同様にずっと同じ配合にしてしまうと耐性ができてしまうのですね。
そこで、製造ロットごとに異なる調合率によりフードを製造しているということです。
長期的に持続的効果を維持するためには、とても有効な設計であり決して品質の劣化や配合の不安定などではないのでご安心くださいとのことでした。
配合率を変えると次のようは変化がフードに見られるので、頭の片隅に覚えておくとよいかもしれません。
- 黒さや茶色みが強く見える
- 白っぽく見える
- 色味と異なったり、匂いも若干変わる
- またこの原料の違いの他に、鹿肉の脂肪や水分量の違いによって表面上のザラつき度合いも変化する
- 匂いや硬さも異なることがある
などです。
しかしながら、ご心配の方は直接問合せすることをおすすめします。
yakuzen garden自然の森漢方堂のフードは与え方によって食べない猫も食べる
どんなによいフードであっても、食べてくれなければ意味がありません。
そこで、腎臓用処方(食餌療法)食「低タンパク」をそのまま与えたら食べなかったのに、ひと工夫したら食べたという例もあったのでその方法を3つご紹介します。
水でふやかして与えてみる
漢方の栄養素はふやかしても壊れませんので、水でふやかしても問題はないそうです。
ドライフードが全体的に浸るくらいの量の水を注ぎ、10分以上放置するとふんわり食べやすくなります。
更に、その状態で電子レンジなどで温めると香りをたたせる事ができるので匂いにつられて食欲がでることもあるでしょう。
水の量を減らせば、歯ごたえが残るくらいの硬さになりますし、逆に水の量を増やすと、シリンジであげられるくらいのサラサラとした状態になります。
猫の好みや状態によって調整できるので、ぜひお試しください。
細かく砕いて粉状にして与えてみる
フードプロセッサーなどで細かく砕いても、フードの内容に問題はないようです。
初めは、細かく砕いて粉状にしていつものフードにふりかけのように与えてみましょう。
食べるようであれば徐々に粉の大きさを細かいものとやや大きいものと混ぜたり、粉状のものとそのままのフードといつも食べているフードを混ぜるなど少しずつ調合を試してみるのもよいかもしれません。
他のフードに混ぜても効果が期待できる
腎臓用の処方(食餌療法)食「低タンパク」だけを与えるよりは効果は下がりますが、今まで食べていたフードに混ぜてもある程度の効果は期待できるとのことです。
混ぜることでよく食べてくれるのであれば、この方法もおすすめです。
しかしながら、混ぜてもふやかしても砕いても食べないときはお手上げですね。
このようにしたらたべました。という食べ方を発見された方はぜひ教えてください。
yakuzen garden自然の森漢方堂のフードのお得情報がある
お得な購入方法があれば教えてくださいと問い合わせてみました。
頂いたご回答はこちらです。↓
お得な購入方法
また、定期購入であっても回数の縛りはございません。
初めて購入するのにいきなり10袋セットを購入される方はまずいませんよね。
しかし、10袋までとはいわなくても定期購入が一番お得なようです。
ですので、まず定期購入で購入したのち食べなければいつでも解約できるので解約をおすすめします。
解約について公式サイトで以下のように表記されていますのでご確認ください。↓
ご指示がない場合…毎月自動的に発送。
ご依頼がある場合…初回発送後、ご連絡あるまで次回は発送しない。
猫の嗜好性(食いつき)が悪い場合や効果が期待できなかったときは、定期購入で購入した後、
- 2回目以降の休止
- 自動発送ではなく必要な時に都度の発送
- 周期の延長
の3つのうちから選択して、早めに連絡をすればよいようですのでまずは定期購入で購入することをおすすめします。
口腔ケアができるパウダーが付いてくる
公式サイトで腎不全用の処方(食餌療法)食「低タンパク」を読み進めて行くと「歯周菌対策」との文字に目が留まりました。
そこで「腎不全用のフードで、口腔ケアもできるのでしょうか?」と、これも直接問い合わせてみました。
頂いたご回答はこちらです。↓
口腔ケアができるものとなります。
■マウスクリーンパウダーについて
粉末が歯の表面に吸着することで、成分のグロビゲンPGが歯垢や歯石の分解をする
サプリメントとなります。歯周病予防としても有効です。
また、フェカリス菌という通常の乳酸菌より1/5ほど粒子の細かい乳酸菌が、
細胞の狭いところまで行き渡り、腸内を強化し腸活に繋がります。
歯の有無に関係なく、口内、腸内環境を強化するのに有効であり、間接的に
各臓器等にも良い影響を与えていくもので、実際に、口内環境が良くすることで
腎臓などの数値が下ったというご報告もございます。
とのことでした。
現状として、ウィルス性の口内炎や歯肉炎を持っている猫は大変多いです。
猫のウィルスは特殊で子猫のときに感染したとしても、一生身体から出て行くことなくウィルスは猫の体に潜伏してしまいます。
病気になっったり高齢になって抵抗力(免疫力)が低下したときにそのウィルスはムクムクと出てきて、口内炎や歯肉炎を発症してしまうのです。
口腔内のケアが付録でついてくるとは、素晴らしいサービスだと思います。
まとめ
実際にyakuzen garden自然の森漢方堂さんの腎不全用の処方(食餌療法)食「低タンパク」を購入した方の声をご紹介します。
- 食べてくれるか心配でしたが食べてくれた
- 腎不全用の予防食ではなかった
- 食べてくれなかった
- 腎臓の数値が安定した
次にyakuzen garden自然の森漢方堂さんの腎不全用の処方(食餌療法)食「低タンパク」の特徴です。
- 馬肉と鹿肉や魚をメインにしながらも低タンパクのフードを実現している
- 腎不全特有の毒素を体内から排出する設計になっている
- オメガ3と漢方の配合によってによって腎不全だけでなくその他の内臓機能不全にも対応しているフードである
- 低温低圧の調理法で旨味や栄養素の凝縮をしている
- FAMIC(独立行政法人 農林水産消費安全技術センター)の厳しい製造環境をクリアしている
- 漢方の配合率をあえて変えることで、効果を持続できるように設計されている
などの多くの特徴を持っているキャットフードです。
猫は新しいフードに切り替えるとき今までのフードから即、新しいフードには抵抗を示します。
そこで、食べないときはあきらめる前に次のような与え方を試してみてください。
- 今まで食べていたフードに混ぜてみる
- フードプロセッサーで粉にしてふりかけとして試してみる
- 水でふやかして与えてみる
お得な購入方法は、まずは定期購入で購入し、いつでも解約できるので猫が食べなければ早めに解約しましょう。
そして、フードを購入するともれなく口腔内ケアができるマウスクリーンパウダーが付いてくるのでこのサービスはとてもおすすめです。