犬のフィラリア(糸状虫)症は、フィラリアに感染している蚊に刺されることによって起こる病気です。
フィラリア(糸状虫)は、猫や人間にも感染はしますがフィラリア(糸状虫)の成長する環境が犬の体内のように良好ではないため、猫や人間で重症化することは犬ほど多くはありません。
- 犬フィラリア(糸状虫)症の原因(感染経路)と症状について
- 犬フィラリア(糸状虫)症は猫にも感染するの?
- 犬フィラリア(糸状虫)症に感染する確率はどのくらい?
- 犬フィラリア(糸状虫)症は治るの?
- ワクチン注射は飲み薬やスポットタイプに比べて高いの?
- 飲み薬やスポットタイプの予防薬は何か月くらい投薬が必要なの?
- 猫にも予防薬はあるの?
本記事では、犬フィラリア(糸状虫)症の疑問について解説していきます。
ぜひ、最後までご一読ください。
犬フィラリア(糸状虫)症になるとどんな症状を起こすの?
犬フィラリア(糸状虫)症に感染すると、咳や腹水などさまざまな循環不全の症状を示すようになります。
フィラリア(糸状虫)が犬の体内に入ると、血液の流れに乗って最終的に犬の心臓や肺の血管に寄生しその結果、血液の流れが悪くなり循環不全が生じるからです。
治療法としては、まずフィラリア(糸状虫)の駆虫を行いますが、フィラリア(糸状虫)を駆虫しても循環不全からのさまざまな症状はすぐに治らないのが現状です。
最近では、猫にフィラリア(糸状虫)が感染するのではないかと心配される方が増えてきた印象を持ちます。
しかしながら、感染したとしても猫の体内は犬に比べてフィラリア(糸状虫)の生活環境に適さないためフィラリア(糸状虫)が成虫にまで成長できにくく重症化することは少ないとされています。
が、中にはなんとか成虫になり循環不全を起こし猫が突然死する症例があることも事実です。
猫用のフィラリア(糸状虫)予防薬もありますので、予防しておくと安心ですね。
犬フィラリア(糸状虫)症はどのくらいの確率で感染してしまうの?
犬フィラリア(糸状虫)症に感染している犬の頭数によるので地域の感染状況によって異なります。
いいかえれば、犬フィラリア(糸状虫)症に感染した蚊の数にも因るということになります。
今回、岐阜大学獣医寄生虫病学研究室の鬼頭克也 先生が監訳・解説された
「犬における犬糸状虫症の予防・診断・治療 最新ガイドライン(2018年改訂)」から数字を提示させていただきました。
犬フィラリア(糸状虫)症にかからないための予防法を知りたい
犬フィラリア(糸状虫)症の予防方法としては、飲み薬とワクチン注射とスポットタイプの3種類があります。
ワクチン注射は副反応を心配され、取り扱われていない動物病院もあるようです。
それはひと昔前に1度ワクチン注射が販売されたときに死亡例が何件か出たからといわれています。
当院も今のところ何事もなく普通に使用しております。
1年に1度の接種でよいことも魅力です。
一方、飲み薬は絶対安全かといいますとそうともいい切れません。
予防薬は、ノミやマダニの駆虫と同時にフィラリア(糸状虫)を予防できる薬もあります。
動物病院によって料金設定は正直さまざまです。
当院は一般に高いとされているワクチン注射をキャンペーン期間を設けることで飲み薬とほぼ同じ金額で提供しています。
どの予防方法がご自分の考えに1番近く、しかもお得なのかは獣医師とご相談することを強くおすすめします。
どのタイプの予防方法にするかは、獣医師と相談の上お決めください。
犬のフィラリア予防薬の投薬期間については下記の記事をご確認ください。
まとめ
犬フィラリア(糸状虫)症に感染すると循環不全の症状を示します。
犬フィラリア(糸状虫)症に感染する確率と感染経路(原因)はこちら