犬のフィラリア予防をするには注射と飲み薬とスポットタイプの3種類があります。
動物病院によっても、フィラリアワクチン注射をすすめている動物病院もあれば、フィラリアの予防は飲み薬だけという動物病院もあって獣医師の考えも様々あるようです。
- フィラリア予防注射のメリット・デメリットが知りたい
- 費用はどのくらいかかるの?
- 飲み薬の方が安全と聞いたけど
このような疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこで本記事では当院のフィラリア予防事情を含めお話させて頂きたいと思います。
ぜひ、最後までご一読ください。
犬のフィラリア予防注射のメリットとは
1番のメリットは、1度の注射で効果が1年間持続することだと思います。
なぜなら季節を問わず動物病院が空いている時期に接種することができますし、また毎月投薬をする手間がなくなるからです。
それに対して、飲み薬にはおやつタイプのチュアブルがあります。
犬のフィラリア予防注射のデメリットとは
犬のフィラリア予防注射のデメリットは、大きく分けて2点あると思っています。
- フィラリア予防注射の副反応
- 打てない時期がある
詳しく以下に解説します。
犬のフィラリア予防注射も副反応が出ることがある
アナフィラキシーショックや元気喪失、発熱など重度な場合は死に至ることもあります。
しかしながら、この副反応はフィラリア予防注射だけに限られたものではなく一般のワクチン(混合ワクチンや狂犬病ワクチン)にも共通している副反応なのです。
ひと昔前に使用されていたフィラリア予防注射は副反応や死亡例が出たといわれてその後改良され、現在使用されているフィラリア予防注射は安全性がかなり向上していると製薬会社さんからも説明を受けています。
結果、今のところ患者さんから1件も副反応や死亡例の報告は受けておりません。
もちろん、問診などで「注射よりも飲み薬にしましょう」といって注射を打たない方がよいと思われる犬には予防注射は打たないようにしています。
その日の体調によっても副反応は出ることがありますので、犬の調子が悪そうなときは予防接種は避けましょう。
犬のフィラリア予防注射は打てない時期がある
打てない時期とは季節のことではありません。生後6か月以下の犬は打てないと製薬会社さんからの説明です。
また、フィラリアの予防注射は混合ワクチンや狂犬病ワクチンと違って体重によって打つ量が異なります。
ある程度、体重が安定してから打つことが必須です。
その他、免疫抑制剤を投薬中の犬も打たない方がよいでしょう。
いずれにせよ、かかりつけ動物病院の獣医師とよく相談の上フィラリア予防注射は打つべきです。
犬のフィラリア予防注射の費用はどのくらいかかる?
当院は、飲み薬とほとんど同じに料金設定しています。
しかしながら、動物病院によっても異なりますが一般的にはかなり高価です。
使用期限中に患者さんの来院数が少なく、残ってしまった高価なファイラリア予防注射は破棄しなくてはなりません。
そのため、フィラリア予防注射の費用が高額なことは仕方のないことだと思います。
では、なぜ当院は飲み薬と同じ料金設定なのかといいますとキャンペーン期間を設けているからです。
狂犬病ワクチンが始まる4月前の2月から3月限定で、ファイラリアの予防注射を実施し注射がが無くなり次第飲み薬になるという形をとっています。
ちなみに当院は完全予約制ですので、患者さんが待合室に集中することはありません。
犬のフィラリア予防注射と飲み薬を比べてどちらがお得?
応に対して一言加えるならば、飲み薬でも犬種によってはアレルギー反応を起こす薬がありますので十分かかりつけの獣医師の説明をお聞きください。
フィラリア予防注射を受け、更にノミやマダニを駆除する薬を投与するなら初めからフィラリアとノミ・マダニを駆除できる飲み薬の方がお得ということになりますよね。
しかしながら当院のように手間のないフィラリア予防注射をまず安価で打ってノミやマダニはスポットタイプの薬で駆除するという方法もあります。
いずれにせよ、費用に関しては動物病院によって異なりますので、かかりつけの動物病院の先生とご相談ください。
まとめ
フィラリア予防注射のメリットは年に1度打てば、1年間効果が持続し飲み忘れがや飲ませる手間がなくなります。
一方、デメリットは副反応とフィラリア予防注射を打てない時期があることです。
ファイラリア予防注射の費用に関しては、動物病院によってかなりの差がありますので直接動物病院にお問合せください。